押入れのカビ事件が教えてくれた。除湿機を3年使い続けてわかった全員におすすめしたい理由
「押入れを開けたとき、服がカビていた」
あのときの感覚を今でも覚えています。何枚かお気に入りのシャツがあって、久しぶりに取り出したら白と黒の斑点がびっしり。ショックで、しばらく立ち尽くしました。

それをきっかけに買った除湿機を、もう3年使い続けています。途中で引っ越しもしたし、状況は変わったけれど、今もやめられない。この記事はその話です。
あの夏、押入れを開けたら服にカビが生えていた
以前住んでいたアパートは1階でした。
1階ってこんなに湿気があるのか、と思い知ったのが夏の終わりごろ。梅雨から数ヶ月、「なんかじめっとするな」とは感じていたけれど、換気もそれなりにしていたし、大丈夫だろうと思っていました。
甘かった。
押入れのなかにしまっていた服を取り出したとき、カビの斑点があちこちについていて。ダメージが大きかったのは、厚みのある生地の服や、奥のほうに積んでいたもの。全部で5〜6枚、そのまま捨てることになりました。
思い返せば、部屋全体がじめっとしていた。窓を開けても、外気と室内の湿気が混ざって、かえって不快になるくらい。あれは1階ならではの環境だったと思います。
それまでの湿気対策と、その限界
カビ事件が起きるまでにも、何もしていなかったわけではなくて。
試したこと:
- 押入れに乾燥剤(「水とりぞうさん」系)をいくつか置く → 頻繁に取り替えるのが手間で、気づくとパンパンになってて放置してた
- 扇風機で空気を回す → 気休め程度
- 窓を開けて換気 → 梅雨時は逆効果なこともある
どれも「なんとなくやってる感」はあったけど、根本的に湿度を下げていなかった。乾燥剤は部分的な対策で、部屋全体の湿度をコントロールするものではないので、限界があります。
カビ事件を経て、「湿度そのものを下げないといけない」と気づいたのが除湿機を検討したきっかけです。
除湿機を買う前に知っておきたい「3つのタイプ」
除湿機を調べ始めると、タイプが3種類あることがわかります。名前だけ聞いてもピンとこなかったので、シンプルにまとめます。
| タイプ | 仕組み | 得意な季節・環境 | 電気代の目安 | こんな人に向いてる |
|---|---|---|---|---|
| コンプレッサー式 | 空気を冷やして結露→水を集める | 夏・高温多湿 | 安め | 梅雨〜夏に強くしたい人 |
| デシカント式 | 乾燥剤に水分を吸わせて加熱→除湿 | 冬・低温環境 | 高め | 冬も年中使いたい人 |
| ハイブリッド式 | 上の2つを組み合わせ | 通年 | 中程度 | 予算に余裕があって年中使いたい人 |
わたしが選んだのはコンプレッサー式。理由は単純で、「梅雨と夏にジメジメを何とかしたい」という用途が明確だったから。電気代も3タイプの中で一番おさえられます。
ハイブリッドは万能ですが、本体価格が高め(3〜5万円台が多い)。はじめて除湿機を買うなら、コンプレッサー式からスタートするのが現実的だと思います。
3年使って一番びっくりしたこと――タンクが半日で満タンになる
実際に使い始めて、一番インパクトがあったのはこれです。
タンクが、半日で満タンになる。
最初に見たとき、え、こんなに?と思いました。気持ちいいくらい水が溜まる。「空気のなかにこんなに水分が含まれていたのか」という可視化効果があります。
梅雨のピーク時は1日2回捨てることもある。ということは、除湿機がなかったら、その水分がそのまま部屋の中に漂っていたわけで。服や押入れのなかにも、その湿気が染み込んでいく。あのカビ事件の原因がよくわかった気がしました。
使い始めてから、押入れの空気感が変わりました。あのこもった重さがなくなった。カビ臭さも出なくなって、服を取り出したときに以前のような不安がない。
今は2階に住んでいるけど、それでも使い続けている
1階のアパートから引っ越して、今は2階に住んでいます。
正直、引っ越したとき「2階だし、もう除湿機いらないかな」と思ったんですよね。でも実際に夏を過ごしてみると、湿気の悩みはなくなっていなかった。
- 洗濯物を部屋干しすると、なかなか乾かない
- 梅雨時に窓を閉め切っていると、空気がこもってくる
- エアコンを切っている日は、じわっと蒸し暑い
1階ほどではないけれど、2階でも梅雨と夏の湿気は普通にあります。「2階だから大丈夫」は過信でした。除湿機はそのまま引っ越し先にも持ち込んで、今も現役です。
2階・3階でも湿気に悩む人は多い、というのが3年の実感です。
コンプレッサー式のおすすめ機種
コンプレッサー式の中から、よく売れていて購入しやすい4機種を比べてみます。
4機種比較表
| メーカー | 型番 | 除湿量 | タンク容量 | 価格目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| アイリスオーヤマ | IJC-H65 | 6.5L/日 | 2.5L | 約16,000円 | コスパ良好、衣類乾燥強力モード・オートルーバー搭載、入手しやすい |
| シャープ | CV-S71-W | 7.1L/日 | 2.5L | 約19,000円 | プラズマクラスター搭載で衣類消臭、衣類乾燥モードあり |
| コロナ | CD-P6326 | 6.3L/日 | 3.5L | 約20,000円 | タンクが大きめで水捨て頻度を減らせる、静音性が高め |
| 三菱電機 | MJ-P180WX-W | 18L/日 | 4.7L | 約35,000円 | 大容量・パワー型、広い部屋や洗濯物が多い家庭向け |
※価格は調査時点の楽天・Amazon参考価格です。変動します。
アイリスオーヤマ IJC-H65
はじめての除湿機としていちばんおすすめしやすい機種。除湿量6.5L/日とパワーがあり、木造7畳・鉄筋14畳程度の部屋に対応。価格は16,000円前後とコンプレッサー式のなかでも手が届きやすい。衣類乾燥強力モードとオートルーバー(風向き自動調整)を搭載しているので、部屋干しの効率がいい。静音設計で運転音が抑えられているのも◎。機能のバランスが良く、初心者でも使い方で迷わない。
シャープ CV-S71-W
プラズマクラスターという空気清浄の技術が組み込まれているので、除湿しながら部屋干しの衣類のにおいも抑えてくれます。「洗濯物が生乾き臭になりやすい」という人には刺さる機能。価格は少し上がりますが、その分の付加価値はあります。
コロナ CD-P6326
コロナは「静かさ」と「使い勝手」に定評があるブランド。タンク容量が3.5Lと他のコンパクト機種より大きいので、水捨ての頻度を少し減らせます。「水捨てが頻繁なのが面倒」という人にはこの容量差がけっこう効いてくる。
三菱電機 MJ-P180WX-W
洗濯物が多い家庭や、広いリビングをしっかり除湿したい人向けの大容量モデル。除湿量18L/日というパワーは他の3機種と段違いで、「とにかく早く乾かしたい・強力に除湿したい」なら選択肢に入ります。価格は35,000円前後と上がりますが、日本製で品質への安心感もあります。
正直に言う、デメリットもある
3年使ったうえで、不満点も正直に書きます。
1. 水捨ては1日1回必須(梅雨ピーク時は2回)
これが一番の手間です。タンクが満タンになると自動で止まるので、気づかずに「ずっと除湿されてなかった」ということが普通に起きます。わたしは朝の習慣にしてしまいましたが、「水捨てが面倒かどうか」は正直、人によります。
タンクが大きめの機種を選ぶか、ホース接続で連続排水できるモデルを選ぶと頻度を減らせます。
2. 音が気になる(人による)
コンプレッサー式はモーター音があります。静かな部屋で寝ながら使うのは難しいかもしれない。わたしは昼間や夕方にタイマーでかけて、寝る前には止めるというルーティンに落ち着きました。コロナやシャープは静音性に比較的力を入れているので、音が気になる人はそのあたりを基準に選ぶのも手です。
3. 夏はちょっと室温が上がる
コンプレッサー式は空気を冷やして除湿する仕組みなので、廃熱が出ます。夏にエアコンなしで使うと、若干部屋が暖かくなる感覚があります。エアコンと併用するか、涼しい時間帯に回す、という使い方がおすすめです。
こんな人には絶対おすすめしたい
3年間使ってきて、「この人には特に勧めたい」と思うのは:
- 1階や半地下に住んでいる人。湿気は本当に段違いなので、早めに手を打って欲しい
- 部屋干しが多い人。洗濯物の乾きが全然違う
- 押入れやクローゼットに服を詰め込んでいる人。空気が動かない場所にカビは育つ
- 梅雨が苦手な人。湿度が下がるだけで、体感温度もけっこう変わります
- 「2階だから大丈夫」と思っている人。わたしと同じ思い込みをしている人に届いてほしい
はじめて買うなら、価格と機能のバランスがいいアイリスオーヤマ IJC-H65から試してみるのがいちばんハードルが低いと思います。6.5L/日の除湿力と衣類乾燥強力モードで、部屋干しの悩みもまとめて解決できます。
まとめ――ジメジメを手放した話
カビ事件から3年。1階時代の押入れが原点でしたが、今は2階に住みながらも除湿機は現役です。「引っ越したらもういらないかな」と思っていたのが正直なところで、でも使い続けている。それが答えだと思っています。
湿度を数字でコントロールできると、部屋の空気感が変わります。体感として「あ、今日は軽い」「乾いている」と感じられる日が増える。
完璧じゃない(水捨ては必要、音もある)けど、それでも全員におすすめしたい、とわたしは思っています。あのカビ事件のショックをもう経験したくない、という人は特に。
ジメジメとした不快感は、案外簡単に手放せます。
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