押入れのカビ事件が教えてくれた。除湿機を3年使い続けてわかった全員におすすめしたい理由

押入れのカビ事件が教えてくれた。除湿機を3年使い続けてわかった全員におすすめしたい理由

2026年5月8日

「押入れを開けたとき、服がカビていた」

あのときの感覚を今でも覚えています。何枚かお気に入りのシャツがあって、久しぶりに取り出したら白と黒の斑点がびっしり。ショックで、しばらく立ち尽くしました。

明るい室内で衣類が干されている様子

それをきっかけに買った除湿機を、もう3年使い続けています。途中で引っ越しもしたし、状況は変わったけれど、今もやめられない。この記事はその話です。


あの夏、押入れを開けたら服にカビが生えていた

以前住んでいたアパートは1階でした。

1階ってこんなに湿気があるのか、と思い知ったのが夏の終わりごろ。梅雨から数ヶ月、「なんかじめっとするな」とは感じていたけれど、換気もそれなりにしていたし、大丈夫だろうと思っていました。

甘かった。

押入れのなかにしまっていた服を取り出したとき、カビの斑点があちこちについていて。ダメージが大きかったのは、厚みのある生地の服や、奥のほうに積んでいたもの。全部で5〜6枚、そのまま捨てることになりました。

思い返せば、部屋全体がじめっとしていた。窓を開けても、外気と室内の湿気が混ざって、かえって不快になるくらい。あれは1階ならではの環境だったと思います。


それまでの湿気対策と、その限界

カビ事件が起きるまでにも、何もしていなかったわけではなくて。

試したこと:

  • 押入れに乾燥剤(「水とりぞうさん」系)をいくつか置く → 頻繁に取り替えるのが手間で、気づくとパンパンになってて放置してた
  • 扇風機で空気を回す → 気休め程度
  • 窓を開けて換気 → 梅雨時は逆効果なこともある

どれも「なんとなくやってる感」はあったけど、根本的に湿度を下げていなかった。乾燥剤は部分的な対策で、部屋全体の湿度をコントロールするものではないので、限界があります。

カビ事件を経て、「湿度そのものを下げないといけない」と気づいたのが除湿機を検討したきっかけです。


除湿機を買う前に知っておきたい「3つのタイプ」

除湿機を調べ始めると、タイプが3種類あることがわかります。名前だけ聞いてもピンとこなかったので、シンプルにまとめます。

タイプ仕組み得意な季節・環境電気代の目安こんな人に向いてる
コンプレッサー式空気を冷やして結露→水を集める夏・高温多湿安め梅雨〜夏に強くしたい人
デシカント式乾燥剤に水分を吸わせて加熱→除湿冬・低温環境高め冬も年中使いたい人
ハイブリッド式上の2つを組み合わせ通年中程度予算に余裕があって年中使いたい人

わたしが選んだのはコンプレッサー式。理由は単純で、「梅雨と夏にジメジメを何とかしたい」という用途が明確だったから。電気代も3タイプの中で一番おさえられます。

ハイブリッドは万能ですが、本体価格が高め(3〜5万円台が多い)。はじめて除湿機を買うなら、コンプレッサー式からスタートするのが現実的だと思います。


3年使って一番びっくりしたこと――タンクが半日で満タンになる

実際に使い始めて、一番インパクトがあったのはこれです。

タンクが、半日で満タンになる。

最初に見たとき、え、こんなに?と思いました。気持ちいいくらい水が溜まる。「空気のなかにこんなに水分が含まれていたのか」という可視化効果があります。

梅雨のピーク時は1日2回捨てることもある。ということは、除湿機がなかったら、その水分がそのまま部屋の中に漂っていたわけで。服や押入れのなかにも、その湿気が染み込んでいく。あのカビ事件の原因がよくわかった気がしました。

使い始めてから、押入れの空気感が変わりました。あのこもった重さがなくなった。カビ臭さも出なくなって、服を取り出したときに以前のような不安がない。


今は2階に住んでいるけど、それでも使い続けている

1階のアパートから引っ越して、今は2階に住んでいます。

正直、引っ越したとき「2階だし、もう除湿機いらないかな」と思ったんですよね。でも実際に夏を過ごしてみると、湿気の悩みはなくなっていなかった。

  • 洗濯物を部屋干しすると、なかなか乾かない
  • 梅雨時に窓を閉め切っていると、空気がこもってくる
  • エアコンを切っている日は、じわっと蒸し暑い

1階ほどではないけれど、2階でも梅雨と夏の湿気は普通にあります。「2階だから大丈夫」は過信でした。除湿機はそのまま引っ越し先にも持ち込んで、今も現役です。

2階・3階でも湿気に悩む人は多い、というのが3年の実感です。


コンプレッサー式のおすすめ機種

コンプレッサー式の中から、よく売れていて購入しやすい4機種を比べてみます。

4機種比較表

メーカー型番除湿量タンク容量価格目安特徴
アイリスオーヤマIJC-H656.5L/日2.5L約16,000円コスパ良好、衣類乾燥強力モード・オートルーバー搭載、入手しやすい
シャープCV-S71-W7.1L/日2.5L約19,000円プラズマクラスター搭載で衣類消臭、衣類乾燥モードあり
コロナCD-P63266.3L/日3.5L約20,000円タンクが大きめで水捨て頻度を減らせる、静音性が高め
三菱電機MJ-P180WX-W18L/日4.7L約35,000円大容量・パワー型、広い部屋や洗濯物が多い家庭向け

※価格は調査時点の楽天・Amazon参考価格です。変動します。


アイリスオーヤマ IJC-H65

はじめての除湿機としていちばんおすすめしやすい機種。除湿量6.5L/日とパワーがあり、木造7畳・鉄筋14畳程度の部屋に対応。価格は16,000円前後とコンプレッサー式のなかでも手が届きやすい。衣類乾燥強力モードとオートルーバー(風向き自動調整)を搭載しているので、部屋干しの効率がいい。静音設計で運転音が抑えられているのも◎。機能のバランスが良く、初心者でも使い方で迷わない。


シャープ CV-S71-W

プラズマクラスターという空気清浄の技術が組み込まれているので、除湿しながら部屋干しの衣類のにおいも抑えてくれます。「洗濯物が生乾き臭になりやすい」という人には刺さる機能。価格は少し上がりますが、その分の付加価値はあります。


コロナ CD-P6326

コロナは「静かさ」と「使い勝手」に定評があるブランド。タンク容量が3.5Lと他のコンパクト機種より大きいので、水捨ての頻度を少し減らせます。「水捨てが頻繁なのが面倒」という人にはこの容量差がけっこう効いてくる。


三菱電機 MJ-P180WX-W

洗濯物が多い家庭や、広いリビングをしっかり除湿したい人向けの大容量モデル。除湿量18L/日というパワーは他の3機種と段違いで、「とにかく早く乾かしたい・強力に除湿したい」なら選択肢に入ります。価格は35,000円前後と上がりますが、日本製で品質への安心感もあります。


正直に言う、デメリットもある

3年使ったうえで、不満点も正直に書きます。

1. 水捨ては1日1回必須(梅雨ピーク時は2回)

これが一番の手間です。タンクが満タンになると自動で止まるので、気づかずに「ずっと除湿されてなかった」ということが普通に起きます。わたしは朝の習慣にしてしまいましたが、「水捨てが面倒かどうか」は正直、人によります。

タンクが大きめの機種を選ぶか、ホース接続で連続排水できるモデルを選ぶと頻度を減らせます。

2. 音が気になる(人による)

コンプレッサー式はモーター音があります。静かな部屋で寝ながら使うのは難しいかもしれない。わたしは昼間や夕方にタイマーでかけて、寝る前には止めるというルーティンに落ち着きました。コロナやシャープは静音性に比較的力を入れているので、音が気になる人はそのあたりを基準に選ぶのも手です。

3. 夏はちょっと室温が上がる

コンプレッサー式は空気を冷やして除湿する仕組みなので、廃熱が出ます。夏にエアコンなしで使うと、若干部屋が暖かくなる感覚があります。エアコンと併用するか、涼しい時間帯に回す、という使い方がおすすめです。


こんな人には絶対おすすめしたい

3年間使ってきて、「この人には特に勧めたい」と思うのは:

  • 1階や半地下に住んでいる人。湿気は本当に段違いなので、早めに手を打って欲しい
  • 部屋干しが多い人。洗濯物の乾きが全然違う
  • 押入れやクローゼットに服を詰め込んでいる人。空気が動かない場所にカビは育つ
  • 梅雨が苦手な人。湿度が下がるだけで、体感温度もけっこう変わります
  • 「2階だから大丈夫」と思っている人。わたしと同じ思い込みをしている人に届いてほしい

はじめて買うなら、価格と機能のバランスがいいアイリスオーヤマ IJC-H65から試してみるのがいちばんハードルが低いと思います。6.5L/日の除湿力と衣類乾燥強力モードで、部屋干しの悩みもまとめて解決できます。


まとめ――ジメジメを手放した話

カビ事件から3年。1階時代の押入れが原点でしたが、今は2階に住みながらも除湿機は現役です。「引っ越したらもういらないかな」と思っていたのが正直なところで、でも使い続けている。それが答えだと思っています。

湿度を数字でコントロールできると、部屋の空気感が変わります。体感として「あ、今日は軽い」「乾いている」と感じられる日が増える。

完璧じゃない(水捨ては必要、音もある)けど、それでも全員におすすめしたい、とわたしは思っています。あのカビ事件のショックをもう経験したくない、という人は特に。

ジメジメとした不快感は、案外簡単に手放せます。


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